この絵では、尚巴志の琉球統一から、450年もの間繁栄した琉球王国の黄昏を描きました。貿易で賑わった那覇の港から、琉球の繁栄を支えた進貢船(中国のジャンク船)が役目を終えて帰っていきます。見送る尚泰王と王族・重臣たちが立っているのは、『迎恩亭』と呼ばれる建物で、外国の要人を迎える為の施設でした。
実際に国王がここで船を見送ったのかは分かりませんが、当時の地形・建造物・人物は極力資料に基づいて描いてあります。海に浮かぶ那覇港の美しい夕暮れに、王国の黄昏の香りを重ねて思い描くと、この様な光景があったのではないかと思えてなりません。
制作 JCC美術部 2007年
監修者 亀島 靖(劇作家)
この絵がある場所
琉球料理 首里天楼(沖縄県那覇市)
琉球料理 首里天楼別邸(沖縄県糸満市)
百名伽藍(沖縄県南城市)
沖縄地料理 龍潭 柏高島屋店(千葉県柏市)