15世紀初頭、三山時代として知られる戦乱の琉球を平定し、初の統一王朝を開いのは南山佐敷城王の子・尚巴志であった。
彼は佐敷の小按司と呼ばれ小柄ながらも剛の者で、その人柄は「剛胆にして志高く雄才なり」と史記に讃えられている。中山の拠点・首里城と良港・那覇を得た尚巴志は諸国と盛んに貿易を行って国力を強め、やがて北山・南山をも討伐し琉球統一を成し遂げた。450年余続く琉球王国はこの一人の英傑から始まったのである。その後、第一尚氏王朝は七代、65年間続き、三山時代の戦国的な風潮を残しながら、政治的には安定しなかったものの、「大交易時代」とも言われる繁栄期を実現する。
尚巴志が作った琉球王国は、様々な困難に見舞われながらも、交易国家として独自の、そして豊かな文化を創り出していくことになる。琉球の父とも言える偉大な王 尚巴志。彼の生涯と数々の偉業を、人々は今なお敬愛してやまない。