琉球の文化芸能を大いに隆盛させた名君
尚敬王(しょうけいおう)
 1700~1752

近世琉球 前半(第二尚氏王朝時代)
琉球のルネッサンス(17世紀中頃〜18世紀)
尚敬王の治世は琉球のルネッサンスとも第ニ黄金期とも呼ばれる。今に伝わる文化芸能の多くが生み出された時代である。 尚敬王十二歳の時、その師に任命されたのは琉球随一の政治家・蔡温(さいおん)であった。実学主義のその教えに感銘を受けた王は、終生彼を側に置き重用したため、蔡温もその辣腕を遺憾なく発揮し王国の中興期をみごと実現させた。
同時代には、高名な教育者・程順則(ていじゅんそく)や組踊(くみおどり)を創作した芸能家・玉城朝薫(たまぐすくちょうくん)、和文学を大成した平敷屋朝敏(へしきやちょうびん)など、多くの傑物が活躍した。農民の女性・恩納(おんな)ナビが即興詩を王に献じたのも、尚敬王が北部巡幸を行った時だという。
尚敬王は小国が生き残る術として教育と文化振興に意を注ぎ、適材適所の人材登用で琉球を文化大国へと導いた近世の名君であった。

2010年5月
( 企画・制作 JCC美術部
( 監修者 井上秀雄 文学博士(沖縄県立芸術大学名誉教授)

収録: 絵で解る琉球王国歴史と人物 第1巻