伝統芸能「組踊」の創始者
玉城朝薫(たまぐすく ちょうくん)
1684~1734
近世琉球 前半(第二尚氏王朝時代)
琉球のルネッサンス(17世紀中頃〜18世紀)
「組踊」は、琉球独自の演劇・舞踊・音楽を取り入れた総合芸術であり、琉球王朝文化の最高芸術と言われている。玉城朝薫という一人の天才的な芸術家によって、「組踊」は世に送り出された。朝薫35才の時、国王尚敬は、朝薫の多彩な才能に目を付け、踊り奉行に任命。一年後に予定されている中国・冊封使の招宴のため、琉球国の誇りをかけた芸術の創作を命じるのだった。朝薫は、琉球に伝わる話をもとに、日本の謡楽、能楽などの要素を取り入れた「組踊」を創作し披露した。その作品を観た人々は、あまりの素晴らしさに感動し涙したと言う。現在、世界的にも価値を認められた「組踊」は、文学としての評価も高く、朝薫を「東洋のシェークスピア」と例える研究者も。代表作『執心鐘入』ほか。