与那国島を統治し、実在したとされる女性領主
サンアイイソバ
16世紀前後
古琉球(第二尚氏王朝時代)
黄金時代を築いた名君(15世紀中頃〜16世紀中頃)
十六世紀前後に与那国島を統治し実在したとされる女性領主。その巨体と剛力で知られ四人の弟たちを島の要所に配置して与那国を治めていた。イソバは人々の先頭に立って良く働き、皆の手本となったことから島人達の人望を一心に集めていた。しかし、時は琉球王朝全盛時代。第二尚王朝三代目の尚真王は八重山のオヤケアカハチの乱を平定し、残るはイソバの与那国島だけになっていた。王は自ら臣従の道を選んだ宮古島の軍勢に与那国の制圧を命じる。この侵略に敢然と立ち向かったのがイソバである。奮戦の結果宮古の軍勢を撃退したと伝わる一方で、多勢に無勢、奮戦むなしく滅ぼされたとも伝えられているが、その真偽は定かではない。ちなみにサンアイとはガジュマルの意味、イソバが本名である。
画 池宮城 友子
監修 井上 秀雄(沖縄県立芸術大学名誉教授)
企画 JCC美術部