島津侵攻を琉球からみた唯一の史料「喜安日記」を著した茶人
喜安(きあん)
 1566~1653

近世琉球 前半(第二尚氏王朝時代)
国難と対峙した人々(16世紀中頃〜17世紀中頃)
江戸時代前期の茶人。和泉国(大阪府)に生まれ、名は蕃元(ばんげん)。幼少から聡明で、千利休の弟子である康印に師事し、茶の湯を教授されます。また和歌や漢詩に通じていました。1600年、35歳で琉球に渡り、茶の師匠として尚寧王に仕えます。1609年薩摩藩の島津氏による琉球侵攻では、捕虜となった王に付き従い、薩摩側との折衝役を務め、さらに江戸幕府の第2代征夷大将軍・徳川秀忠への拝謁のため、江戸へ同行しました。1611年の帰国後、御茶道職に任ぜられ、日本式の茶道を琉球に広める傍ら、度々薩摩へ渡り交渉に務めました。
尚豊王の時代、『喜安日記』を著作。薩摩との開戦前から王の帰国までの二年半を、琉球側からみた唯一の史料として、今に残されています。

画 米田 晴彦
監修 井上 秀雄(沖縄県立芸術大学名誉教授)
企画 JCC美術部

収録: 絵で解る琉球王国歴史と人物 第2巻