中山王・察度の弟 初めて琉球公式の使者として中国に渡り大交易時代の幕をあけた人物
泰期(たいき)
 生没年末詳

グスク時代・三山時代
群雄割拠の時代(12世紀〜15世紀中頃)
 時は14世紀後半。中国明王朝の初代皇帝・洪武帝(こうぶてい)は、
対外政権として冊封・進貢策を取り、日本はもちろん、アジア・多国と交易を進めていた。
この政策は、招諭使・楊載(ようさい)を来琉させた際、琉球の中山王・察度(さっと)の元にも届き、明朝への朝貢を促した。
それに応じ、1372年、察度は弟・泰期を、琉球初の使節団・団長として中国に遣わした。
こうして大交易時代の幕をあけた人物が泰期である。
中国との交易は、唐旅と言われ、遠方への旅路は生命の保障の無い危険なものだったが、泰期はそれに臆することなく、五回にわたり、中国(明)と貿易を交わした。
後に東南アジアに及ぶ大交易による黄金時代を築き上げた泰期は、「商売の神様」として象徴され、現在では、残波岬の灯台近くに銅像が立てられている。

画 島袋 百恵
監修 井上 秀雄(沖縄県立芸術大学名誉教授)
企画 JCC美術部

収録: 絵で解る琉球王国歴史と人物 第2巻