護佐丸の遺子を匿い育てた忠義の人
国吉比屋(くによしのひや)
 15世紀頃

古琉球(第一尚氏王朝時代)
琉球王国の夜明け(14世紀〜15世紀中頃)
護佐丸の死後、血筋が途絶える寸前だった彼の子孫を救った人物として、国吉比屋(くによしのひや)の話が伝えられています。国吉比屋は南山王他魯毎(たるみ)の異母兄弟とされ、護佐丸の三男である赤ん坊の盛親(もりちか)を匿い育てたことで知られています。1458年、護佐丸は謀反の疑いをかけられ、首里王府軍に攻撃されました。護佐丸とその家族は自害しましたが、三男盛親だけは乳母に託され、国吉比屋のもとへ逃れました。国吉比屋は盛親を女の子の姿に変装させて隠しながら育て、13歳になった頃、尚円王に真実を打ち明けました。尚円王は盛親を首里城で育て、成長した後彼は王府の役人となり、護佐丸を元祖とする毛氏は再興しました。国吉比屋の忠義心は、組踊(くみおどり)や物語に登場する情に厚い人物として描かれ、現代でも尊敬されています。

収録: 絵で解る琉球王国歴史と人物 第3巻