王府の財政再建に貢献した薩摩藩からの帰化人
当間重陳(とうまじゅうちん)
 1595~1676

近世琉球 前半(第二尚氏王朝時代)
国難と対峙した人々(16世紀中頃〜17世紀中頃)
当間重陳(とうまじゅうちん)は薩摩藩の大隅国(おおすみのくに)に生まれ、通説では1591年生まれの三男とされていましたが、最近の研究で1595年生まれの四男であることが確認されています。彼は9歳から15歳まで真言宗の僧侶・覚遍(かくへん)に育てられ、多大な影響を受けました。1615年、薩摩藩の要請で琉球に渡り、那覇に居を構えました。明への二度の渡航を成功させ、薩摩藩と王府から信頼を得ます。王府の財政問題解決のため、ウコンと黒砂糖の専売制を提案し成功しました。また、貨幣不足を解消するために薩摩から加治木銭(かじきせん)を持ち帰り、鳩目銭(はとめせん)に改鋳しました。彼の提案は琉球の経済に大きな影響を与えました。地頭職に任じられ、那覇士族の平氏(へいうじ)の元祖となりました。

収録: 絵で解る琉球王国歴史と人物 第3巻