近代的測量技術を記した指南書「量地法式集」の著者
高原景宅(たかはらけいたく)
 18世紀

近世琉球 前半(第二尚氏王朝時代)
琉球のルネッサンス(17世紀中頃〜18世紀)
伊能忠敬(いのうただたか)が日本地図を作製する63年前、琉球では「乾隆検地(けんりゅうけんち)」と呼ばれる大規模な土地調査が行われていました。1737年から1750年まで14年をかけ、沖縄本島や周辺離島を測量したこの事業は、中国に伝わっていたヨーロッパの最先端技術に基づいていました。高原景宅(たかはらけいたく)は、その測量技術を伝える書物を残しました。 彼の出自は明らかではありませんが、1797年に王府から生活支援を受けるほど困窮していたことが記録されています。「球陽(きゅうよう)」によると、彼は農地の改善や地図作製に大きな功績を残しました。彼が著した「量地法式集(りょうちほうしきしゅう)」は、当時の測量技術を取り入れた指南書であり、日本の技術も参考にしたとされています。 高原景宅は「琉球国之図」の作製にも携わり、そこから窺える当時の琉球の技術力は近年再評価されています。

収録: 絵で解る琉球王国歴史と人物 第3巻