昇る太陽(アガイティーダ)拡大2

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拡大図・解説
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中世の琉球において 神女(のろ)が伝える
神の言葉は絶対であり 王を脅かす
ことさえあったと この史話は伝えている。
しかし実際は この事件はある強かな人物の
仕組んだ演出だったのではないかと考えられている。
それは尚真王の母・宇喜也嘉(オギヤカ)である 。
王妃として神女達を束ねていた彼女がその権力を
利用して我が子に王座を奪還したのだと。
彼女は宗教勢力の長として また
少年王の母として 女帝のように君臨したという。
不世出の王を産んだ母は 強烈な権力欲と
政治力を備えた稀代の女傑だったのである。
成長した尚真王は母の行った祭政一致を制度として
完成させ 神女の頂点・聞得大君(きこえおおきみ)に就任した妹の
音智殿茂金(おとちともがね)と共に琉球に黄金時代をもたらした。

琉球王国草創期に現れ
国の礎を築いた輝かしい名君・尚真王。
その誕生は 琉球史きっての烈女たる
母の存在なくして語ることはできない。