19世紀初頭、イギリス海軍のバジル・ホール大佐が琉球にやってきます。バジル・ホールの目的は琉球の調査や測量で、滞在中に琉球人と交流したエピソード等を記録した本が、ヨーロッパでベストセラーになりました。バジル・ホールは「琉球の人々はいちじるしく文明化している。人々は無欲で、完全に満足しているように見える。」と記し、琉球を理想郷のように紹介しています。この本の影響で、ヨーロッパの人々の琉球への関心が高まったといえます。その後、オランダ・フランスなどからも琉球へ布教や調査のために使者がやってきました。
絵巻に描かれているのは、本島西岸の遠景と、泊村、那覇、長虹堤などです。